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けんちゃん
きょうりゅうのくにをいく
あなたにおくるおはなしのほん
ジョーゼフ・フィッタント作
あき よしこ訳
ヴァレリー・ウェブ画
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しんたに けんたろう さま
これは あなたのために
とくべつに つくられた おはなしのほんです。
おともだちやおにいちゃんと
げんきにあそんでね!
2003年2月3日
とうきょうのおばあちゃんより |
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けんちゃんは 7さい。
ふとんのなかで、ねがえりをうって ゆっくりと
めをあけました。でも、すぐに めをつぶりました。
「まさか!ユニコーンのはずがない!」
けんちゃんは いま みたものがしんじられなかったのです。
もういちど おそるおそる めをあけてみました。
そのどうぶつは やっぱりいました。
「おはよう、けんちゃん。きょうは きみのねがいごとを
きくためにここに やってきたんだよ」
ユニコーンは ささやきました。
「・・・・・えーっと・・・・・そうだ!
きょうりゅうのこと、もっとしりたいんだけど・・・・・」
けんちゃんは こたえました。 |
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「そんなことなら、まかせといて!
これから、きょうりゅうのくにへ
つれていってあげるよ。よういは いい?
さぁ、しっかりつかまって!」
けんちゃんをのせた ユニコーンは、
おおぞらに とびたちました。 |
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けんちゃんとユニコーンが
ついたのは、うつくしいみずうみの ほとりです。
とてもおおきなアパトサウルスが、
「やあ」と こえをかけてきました。
「ぼくのからだは、バスよりおおきいでしょ。
すきなたべものは、みどりの はっぱなんだ」
けんちゃんが なまえをきくと
「ないんだ」
きょうりゅうは かなしそうに こたえました。
「じゃ、なまえをつけてあげる。
ミスター・ビッグってどう?」 |
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「ねえ、みて!
あのやま、ひをふいている!」
けんちゃんは、
みずうみのむこうを ゆびさしました。
「ああ、あれは かざんだよ。
まわりをみてごらん。
きょうりゅうのくにには かざんや ぬまや
ジャングルが、あちこちにあるんだよ」
「ほんと、すごくあついね」
けんちゃんが いいました。 |
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そこへ、ステゴザウルスが あらわれました。
「みて!せなかのギザギザ!」
けんちゃんは さけびました。
「あれは ほねのいたで できてるんだ。
ステゴザウルスは あのギザギザで
じぶんのみを まもったり、
あそこから たいようのねつをとりいれて
からだを あたたかくするのさ」
ユニコーンがおしえてくれました。
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けんちゃんと ユニコーンは、
うすぐらいジャングルへ はいっていきました。
かわったかたちのむしや、いろいろなきょうりゅうが
たくさんいました。
あるきまわっていると、とおくから
ビシャビシャと おおきなおとが きこえてきました。
「あんなに おおきなおとを たてているのは
だれだろう?」
けんちゃんは
つきとめたくなりました。 |
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そんなに とおくないところで、
ティエラノサウルスに であいました。
この きゅうりゅうは はが おおきくて、
がんじょうなうしろあしで たっていました。
ふといしっぽが からだのささえに なっています。
「あんなに おおきなおとを たてていたのは、きみだったの!
ちょっとうるさかったから、ノイジィーっていうなまえを
つけてあげる!」と、けんちゃんは いいました。
「いま こんなことをしているなんて、みつひろくんや、
かんちゃんや、りえちゃんにしんじてもらえるかなぁ・・・・・」
けんちゃんは おもいました。 |
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きがつくと ユニコーンが ないてました。
「どうしたの?」
けんちゃんが ききました。
「きょうりゅうたちには なまえをつけてあげたのに、
ぼくには つけてくれないんだもん」
ユニコーンは しょんぼりしています。
「ごめん、ごめん。
そうだ エーリエルなんて どう?」
けんちゃんが いうと
「いいね!」
ユニコーンが にっこりわらいました。 |
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とつぜん、ねことおなじくらいの おおきさの
クンプソグネイサスが
けんちゃんたちの よこを
かけぬけながら さけびました。
「ぼくに ついてきて!いいもの みせてあげる」
「はやくはしれるから、
ライトニングって よんでもいいかい?」
と、けんちゃんは いいながら
エーリエルと いっしょに すごいスピードで
ライトニングのあとを おっていきました。 |
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やすみなく どんどん はしっていくと、
ごつごつしたいわが そそりたっていました。
ライトニングが がけのうえのすを
みせてくれました。
なかには テルーダクティルスのこどもが
3びき いました。
「だれの こども なのかなぁ?」
けんちゃんは おもいました。 |
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「わたしだよ」というこえが、そらから きこえて
テルーダクティルスが すがたを あらわしました。
けんちゃんは
そらをとべるトカゲが いるなんて
おもっても みませんでした。
「デッキーという なまえにきめた!」と、
けんちゃんは おもいました。
デッキーが すに おりてきました。
エーリエルが デッキーと
なにか はなしを しています。 |
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エーリエルが けんちゃんに
「そろそろ いえに かえるじかんだよ」と、いいました。
けんちゃん、エーリエル そして
デルーダクティルスは きょうりゅうのくにを
みおろしながら、うつくしいみずうみまで、
まいもどってきました。
「なにが あるんだろう?」
きょうりゅうたちが テープやふうせんで きしべを
かざりつけています。
「なにが はじめるの?」
けんちゃんが きいても、
エーリエルは こたえてくれません。 |
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ちじょうに おりたつと、
ペントセレープスが あいさつに やってきました。
けんちゃんが すばやく かぞえると、
ペントセレープスのあたまには つのが 5ほん。
「なまえは ペンティーだ!」
けんちゃんは きめました。
「わたしと いっしょに きてください。
あなたを びっくりさせることが あるんです」
ペンティーは いいました。 |
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きょうりゅうたちが おおきなケーキをとりかこんで います。
「だれのケーキなの?」
「けんちゃん、きみのだよ!」
きょうりゅうたちが こえをそろえて いいました。
エーリエルときょうりゅうたちは、けんちゃんが
いえに かえるじかんに なったことを しっていたのです。
だから みんなは けんちゃんに
じぶんたちの くにで すごした
きょうのことを おぼえていてほしくて
パーティを することにしたのでした。 |
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パーティが おわると
ティエラノサウルスのノイジーが いいました。
「けんちゃん ざんねんだけど
もうさっぽろに かえるじかんだよ」
けんちゃんは、まだかえりたくありません。
でも みつひろくんや、かんちゃんや、りえちゃんが
しんぱいするし、
みんなに きょうりゅうの くにでの ぼうけんを
はなしたくて たまりませんでした。 |
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けんちゃんを いえまで
おくってくれたエーリエルが、いいました。
「きみと いっしょで ぼくも たのしかったよ」
けんちゃんの へやに もらったケーキが ひとつと、
ともだちになったきょうりゅうたちの
サインのはいった カードが ありました。
「このケーキを みつひろくんや、かんちゃんや、りえちゃんと
いっしょに たべて、 この ぼうけんの はなしを するね。
さよなら エーリエル。
ぼくの ねがいを きいてくれて
ほんとうに ありがとう」 |
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けんちゃんが
ユニコーンにあったら おねがいしたいこと
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